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★★★ 当店のオーバーホールについて ★★★

当店のオーバーホールについて簡単にご説明させて頂きます。

1.時計の状態確認
ケースの状態、ゼンマイの巻き上げ、リューズ操作、文字盤の状態やガタなどを事前にチェックします。

2.時計の分解
ケースから機械を取り出し、針や文字盤を取り外して行きます。各部品の状態、各歯車のアガキ、アンクルやテンプの動きを事前に簡単にチェックします。


3.洗浄
穴石や受石は竹串や時計用のロディコというねんどみたいな物で事前にキレイにしておきます。洗浄には時計専用の洗浄液、リンス液、ベンジンなどを使い超音波洗浄を行い、最後にベンジンで再度すすぎ洗いします。 洗浄液などはケース洗浄でも効果があります。


4.乾燥、エピラム処理
機械を乾燥させエピラム処理(油拡散防止)を施します。上記の洗浄だけでもある程度拡散は防げるのですがエピラム処理を施すことで油持ちが驚くほど良くなります。


5.、磁気抜き、注油、組み立て
分解状態で磁気抜きをし、いざ組み立てです。部品により2種類の油を使い分け組み立てて行きます。注油と言っても多すぎても少なすぎてもだめなので経験がものを言う工程だと思います。

                                    手前の2瓶が油

6.精度調整
組み立て後、問題なく振角や歩度が出るものは良いのですが、出ない時の調整がやっかいでもあり腕の見せ所でもあります。アンクル停止位置調整、縦アガキの穴石調整、簡単な傾き補正ぐらいですがテンプヒゲ調整、香箱や筒カナの状態ひとつで大きくトルクに波が出たりするので問題個所を見つけるのは結構時間がかかったりします。
それで最後にゼンマイです。ゼンマイは巻き上げていると結構トルクがある様に感じるのですが、実際香箱から取り出してみると経年劣化していることも少なくありません。実はこのゼンマイ、時計部品店さんに結構在庫があるので当店でも良く使うゼンマイは10個単位で在庫しています。ですが、極力現状部品で仕上げたいと奮闘しちゃうんです(笑)。
ここまで来てどうしてダメな場合は、全行程のやり直しとなります(涙)。

手前が経年劣化したゼンマイ

7.動作テスト
平置き、垂直置きでそれぞれ2日間動作テストをします。自動巻はワインダーによる巻き上げテストも行います。テスト中に振角チェック、歩度調整し問題なければオーバーホール終了となります。

古い時計をオーバーホールしておりますと、昔の時計師さんが機械に凸凹を作 りテンプのすわりを調整したり、香箱受けに溝を掘って油を保持しようとされたりと、おそらく出荷時から調子の悪かった時計も少なくなかったのではと推測してしまいます。
作業がスムーズに行けば良いのですが、古い時計ですので色々あるんです(汗)。しかも当店では精度表示をしていますので結構自分で自分の首を絞めている様な感じです(笑)。それでも元気に調子が出ればとっても嬉しんですよ。

[番外編]
オーバーホール作業で脇役ですが結構重要なのがライスペーパーと指サックです。作業台に置いている低反発シートはなかなか買い替えないので汚れてきます。ライスペーパーは部品を一時的に置いたり、部品が転がった時 などの汚れ防止にもなります。指サックは組み立て時の機械や文字盤への油脂の付着防止になります。多い時には組み立て時に3度ほど新品にします。


 

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