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★★★ 時計修理について ★★★





時計も車のエンジンなどと同じで機械をスムーズに動かすために油を使用しています。この油は、長く使っていますと粘りが出たり、蒸発や拡散して必要な部分に無くなったりします。また、汚れなどが発生したり混入したりで機械がスムーズに動かなくなるケースもあります。
これらの汚れの取り除きや必要な油の注入を施す作業をオーバーホールと言い、調子の出なくなった時計や、全く動かない時計も再生することが出来ます。
クォーツ時計は電池を交換しても動かない場合にオーバーホールが必要です。針がある場合は必ず歯車など機械部分がありますのでクォーツ時計と言えども機械式時計と同じなんです。
おじいさんやおとうさんの引き出しに眠っていたアンティーク時計に興味はあるんだけど動かないし・・・などとためらっているあなた、当店は一般の時計修理店と比較し料金もひかえめに設定させて頂いておりますし先ずはご相談ください。
当店は国産ビンテージ、アンティーク時計を中心に修理、オーバーホールを当店スタッフが直接行っています。どうして国産なのかは、まず部品が手に入りやすいからです。新品もありますが部品取りの個体から調達することで、費用もグッと抑えることが出来ます。ですが1番の理由は国産時計が 「ずばり!」好きだからです(笑)。
ロレックス、オメガ、IWC、ルクルト、オリスをはじめとしたスイス製、ドイツやロシア製なども手掛けておりますので先ずはご相談ください。

当店では、ロレックスだからルクルトだからとメーカーにより、お値段の違いはありません。シースルーバックなどは神経質にはなりますが、でもそれってお時計により区別はできません。
全てのお時計に対し、分け隔てなく真剣に取り組みたいと考えております。

時計修理の基本費用は以下の通りです。


●オーバーホール基本料
手巻ノンデイト  11,000円  
手巻デイト     12
,000円  
手巻デイデイト  13,000円  
自動巻ノンデイト 17,000円
自動巻デイト    18,000円
自動巻デイデイト 19,000円

セイコーの62系、61系、66系などは、3,000円引きです。詳しくは、メールなどでお問い合わせください。

基本料には、テンプひげ補正、筒カナ締め、方振誤差補正、針の曇り取り、ケース洗浄、巻真パッキン交換、裏蓋Oリング交換など、作業中に必要と判断した部分が含まれます。

〇オーバーホール追加料金
耐震装置なし    +2,000円
(耐震装置付きの場合でもひげゼンマイを取り外しての調整が必要と判断した場合は、+3,000円になる場合があります。)
手巻21石以上   +1,000円(自動巻も一部対象
(下記追記)
デイトジャスト    +1,000円
トリプルカレンダー +1,000円
ムーンフェイズ    +1,000円
パワーリザーブ   +2,000円
アラーム       +3,000円
その他コンプリ   +2,000円〜

自動巻の21石以上の対象の多くは国産です。セイコー社では、56GS、62系、51系などです。インポートでは、ほとんどが対象外です。テンプ以外のホゾの受け石が4つ以上使われている機械が対象です。
部品取りにとドナーを提供頂く場合がありますが、部品の深度によっては取り出し手数料を頂きます。また、元の状態に戻す場合は、更に手数料を頂きますのでご承知置き下さい。
当店お買い上げ商品の場合は各基本料より−2,000円お値引きさせて頂きます。

●クォーツ修理
オーバーホール  9,000円〜
ムーブ交換     5,000円〜
ムーブ交換は別途ムーブ購入費用(1,500円〜)が発生します。

上記に該当しない商品はお問い合わせください。
現行品、クロノグラフなど複雑時計は、お受けできない場合もありますのでご了承ください。
また、金額は部品などに欠損などが無い場合の基本金額で、部品などの調達で別途費用が発生する場合もありますのでご承知置きください。この場合は事前にご相談させていただきます。経験上1950年代以降の時計では部品交換が不要な場合が多いです。
納期は通常2週間ほど頂戴します。込み合っている場合もありますので事前にご確認ください。オーバーホール後は6ヶ月保証とさせて頂きます。
当店へ、および、お届けの送料はお客様のご負担とさせて頂いておりますので、ご了承くださいませ。

●リダン 20,000円〜
リダンのみの場合は、別途「その他」に記載のムーブ取り外しなど費用が発生しますので、OHとセットとされることをお薦めします。

●その他
風防、巻真、リューズ、ゼンマイ交換             各3,000円〜
この他、ムーブを取り外す必要のある修理は        +5,000円〜
部品交換だけでは割高となるためOHとセットにされることをお薦めします。
ムーブメントを取り出しますとケーシング作業が発生します。これ実は重要な作業で文字盤やケースのホコリ取りなど、かなり神経を使う作業になります。

〇風防について
できるだけ当時物を探したいのですが、売れていたケースの風防サイズに偏りがあります。
よって、デッドストックの風防セットが出てきても、そのサイズ周辺だけが欠損していることが少なくありません。
サイズは、0.1mm単位で存在し、0.3mmぐらい大きい場合は何とか押し込めるのですが、限界はあります。
この時は現行品を使わさせて頂いております。
プラ風防は、市販されている「サンエーパール」などの研磨剤で磨くこともできますので、ご自身で磨かれるのも宜しいかと思います。

左が現行品、右が当時物です。中央の高さはあまり違いませんが、ベゼルからの立ち上がりが異なります。
シチズン社は、現行品の薄いバージョンで対応できる場合もありますが、セイコー社は針ホゾが高く秒針が接触しますので基本左のバージョンになります。

ちなみにROLEXやOMEGAの純正風防は1万〜3万ぐらいします。ですが、汎用品であれば形状などは同じで3,000円程度ですから、交換の際は検討してみてください。


●電池交換                 500円〜
                        (発送の場合は800円〜)

●ブレス長さ調整             500円〜

電池交換、ブレス長さ調整の作業時間は通常5分〜15分ぐらいです。
場合により、お預りする場合もありますので、ご了承ください。


★注意事項
当店からお客様への送料は基本1,000円ですが、北海道、沖縄、離島などは+1,000円となる場合があります。
お代が30,000円以上で銀行振り込み頂ける場合は、1,000円引きとさせて頂きます。
銀行振り込みにかかる手数料は、お客様のご負担とさせて頂いております。
尚、表示価格は消費税込みの価格です。

お代は、作業報告後、発送予定日までにご決済ください。
作業前のお支払いは、お受けしておりませんのでご了承ください。


お支払い方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

 
 

★★★ 当店のオーバーホールについて ★★★

当店のオーバーホールについて簡単にご説明させて頂きます。

1.時計の状態確認
ケースの状態、ゼンマイの巻き上げ、リューズ操作、文字盤の状態やガタなどを事前にチェックします。

2.時計の分解
ケースから機械を取り出し、針や文字盤を取り外して行きます。各部品の状態、各歯車のアガキ、アンクルやテンプの動きを事前に簡単にチェックします。


3.洗浄
穴石や受石は竹串や時計用のロディコというねんどみたいな物で事前にキレイにしておきます。洗浄には時計専用の洗浄液、リンス液、ベンジンなどを使い超音波洗浄を行い、最後にベンジンで再度すすぎ洗いします。 洗浄液などはケース洗浄でも効果があります。


4.乾燥、エピラム処理
機械を乾燥させエピラム処理(油拡散防止)を施します。上記の洗浄だけでもある程度拡散は防げるのですがエピラム処理を施すことで油持ちが驚くほど良くなります。


5.、磁気抜き、注油、組み立て
分解状態で磁気抜きをし、いざ組み立てです。部品により2種類の油を使い分け組み立てて行きます。注油と言っても多すぎても少なすぎてもだめなので経験がものを言う工程だと思います。

                                    手前の2瓶が油

6.精度調整
組み立て後、問題なく振角や歩度が出るものは良いのですが、出ない時の調整がやっかいでもあり腕の見せ所でもあります。アンクル停止位置調整、縦アガキの穴石調整、簡単な傾き補正ぐらいですがテンプヒゲ調整、香箱や筒カナの状態ひとつで大きくトルクに波が出たりするので問題個所を見つけるのは結構時間がかかったりします。
それで最後にゼンマイです。ゼンマイは巻き上げていると結構トルクがある様に感じるのですが、実際香箱から取り出してみると経年劣化していることも少なくありません。実はこのゼンマイ、時計部品店さんに結構在庫があるので当店でも良く使うゼンマイは10個単位で在庫しています。ですが、極力現状部品で仕上げたいと奮闘しちゃうんです(笑)。
ここまで来てどうしてダメな場合は、全行程のやり直しとなります(涙)。

手前が経年劣化したゼンマイ

7.動作テスト
平置き、垂直置きでそれぞれ2日間動作テストをします。自動巻はワインダーによる巻き上げテストも行います。テスト中に振角チェック、歩度調整し問題なければオーバーホール終了となります。

古い時計をオーバーホールしておりますと、昔の時計師さんが機械に凸凹を作 りテンプのすわりを調整したり、香箱受けに溝を掘って油を保持しようとされたりと、おそらく出荷時から調子の悪かった時計も少なくなかったのではと推測してしまいます。
作業がスムーズに行けば良いのですが、古い時計ですので色々あるんです(汗)。しかも当店では精度表示をしていますので結構自分で自分の首を絞めている様な感じです(笑)。それでも元気に調子が出ればとっても嬉しんですよ。

[番外編・・・指サックとライスペーパー]
オーバーホール作業で脇役ですが結構重要なのがライスペーパーと指サックです。作業台に置いている低反発シートはなかなか買い替えないので汚れてきます。ライスペーパーは部品を一時的に置いたり、部品が転がった時 などの汚れ防止にもなります。指サックは組み立て時の機械や文字盤への油脂の付着防止になります。多い時には組み立て時に3度ほど新品にします。

[番外編・・・スクリューバックオープナー]
これは番外編とは言い難い、スクリューバックケースでは核心かもですが、スクリューバックの裏蓋開け閉めは結構重要です。このオープナーが裏蓋と接触するコマはシリコン製で全くケースにキズはつきません。 これまでの気合とストレスは全く必要なく、正にスルーっと裏蓋が開きます。
これでお客様が大切にされているお時計も、デッドストックもミント品も怖くありません(笑)。

★★★ 作業報告と報告書 ★★★


オーバーホール作業が進みますと、ご覧の様な分解時と組み立て後のタイムグラファーの写真をメールさせて頂きます。また、発送時には写真付きのオーバーホール作業報告書を同梱させて頂いております。
ちなみに写真は文字盤が良い感じに焼けているオリスのポイントデイトのスモセコ(ほぼ現行品)です(H様、勝手に写真使わせて頂きました(汗))。なかなか部品の多いヤツでした。
⇒その他のオーバーホール実績

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